【1】よくある芋中学生が恋をして自分磨きして失恋して……
今回はプロローグ的なお話です。
よって誰かの利益になるような情報はありません。
もし貴方が自分の恋愛黒歴史に悩まされているのなら傷の舐め合いには役立つかも。
私の初めての恋は幼稚園児のとき。
足の早いタクマくんに恋に恋しました。
「わたしのすきなひと、あてて!」
「ええーわかんないよ〜」
「タクマくんだよっ!」
「えっ、あ……うん」
そして2週間後散りました。幼稚園児でありながら質の高めな気持ち悪い告白をした私に、既に芋女の兆しは現れていたのです。
時は流れ小学五年生……。
このくらいになると、幼稚園児の「すき!」から「べつに……すきだけど!?」ぐらいには感情がアップグレードされてきます。
学校の席順で後ろの席だった男の子に恋(笑)をし、同じ掃除場所だったのでホウキでケツをつつく…殴る…暴言…。
そう、いわゆる「ツンデレ(ただしデレはなく、可愛げもない)」になってしまったのです!
𓂃◌𓈒𓐍
フィリピン人の母と日本人の父との間に生まれた私は油、油、そして肉肉油!の生活。
よって、もう、本当に普通の"デブ"。
オマケに母方の遺伝で鼻は低く地黒。体毛は濃いときました。前途多難にも程がありました。
小学低学年の時からネットサーフィンをし、早めの厨二病を煩わっていました。
俺を怒らせると怖いよ(笑)
恋愛?はっ、興味無いね。
おまけに銀○のテンションの夢女子でした(占いツク○ル産)
おいぃぃぃ!!!wwそれはないやろww
いやそれ〇〇ですからぁ!www
もう本当に黒歴史です。当時の私にその自覚がなくて最早良かったです。目が覚めたとしたら舌を噛みちぎっていたでしょう。
思いは告げることも出来ず卒業、
華の中学生へ……!!
「いや、恋愛とか興味無い(笑)彼氏とか要らんくね?(笑)」
やってくれました。学びませんでした。
盛大にイキリ散らし、「女の子らしくない女の子」のかっこよさを信じて生きてました。
そしてそんな私も、テンプレのように片思いをするのです。
同じクラスのYくんでした。
顔普通、頭も普通、運動も普通。
幼稚園と小学校時代の私からしたら魅力ゼロですが、とにかく本当にあまりに強い恋心でした。
とにかくいい匂いがしたのですが、周りからの同感は得られず。
あとから知りましたが、「好きな人からいい匂いがする」らしいですね。本当その通りだと思います。
しかし、奥手かつ暴力的かつ可愛げがないので、もちろん簡単には近付けません。
口を開けば「きもい」「うざい」「しね」
距離を置かれる女子中学生の模範でした。
このままでは不味い……
初めてここで自分の拗れに気付きました。
しかし散々イキリ散らしたてまえ恋する乙女にジョブチェンジは難易度が高すぎました。
そこで私はほとんどストーカー行為に出ました。